県高校総合体育大会が1日に本格的に始まり、県内各地で18競技を行った。剣道個人戦は男子が西原柚輝(興南)、女子は宮城遥和(同)が頂点に立った。
「最後の県大会は先輩の意地を見せたかった」。興南勢の対決となった女子個人決勝は、主将で3年の宮城遥和が2年の島袋美々夏を制し、優勝をつかみ取った。
細かい足さばきで重圧をかけ続ける宮城。いったん引いた島袋が攻撃に転じる瞬間に狙い澄ました応じ技の小手を決めた。好機をつくるまで攻守の時間を使い分けるなど、技術面で上回った。島袋には新人大会で敗れており「次は絶対勝つ」とのプライドで勝利をたぐり寄せた。全国大会の切符をつかみ「技の数を増やし、強敵との差を埋めていく。気持ちでは絶対負けたくない」と意気込む。2日の団体戦も「優勝して皆で全国に挑戦したい」と語った。
(嘉陽拓也)