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比嘉(本部67キロ級)スナッチ県高新 故障明け トータルも大会新 <2024県高校総体>重量挙げ


比嘉(本部67キロ級)スナッチ県高新 故障明け トータルも大会新 <2024県高校総体>重量挙げ 男子67キロ級 スナッチで110キロを挙げ笑顔がこぼれる本部の比嘉功=1日、糸満高校(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 県高校総合体育大会が1日に本格的に始まり、県内各地で18競技を行った。重量挙げは男子67キロ級の比嘉功(本部)がスナッチで110キロの県高新、トータル230キロで大会新を樹立した。女子49キロの大村朱音(沖縄工)がスナッチで61キロ、女子64キロ級の手登根海舟(宮古)がスナッチで65キロを挙げて、それぞれ大会新記録だった。


 中学時代に何度も日本中学記録を樹立し、全国男子中学生選手権大会で3年連続優勝した比嘉功(本部1年)が高校の舞台でも強さを見せた。腰のけが後、初の本格的な試合となったが67キロ級のスナッチで110キロの県高校新をマーク。スナッチ、ジャーク全て成功させ、トータルで230キロの大会新記録を樹立した。

 スナッチ1本目から大会記録を超える100キロだったが、余力も見せながら成功させた。2本目の105キロで県高校記録を樹立。さらに記録を更新する3本目の110キロは「今まで何度もやってきた重さ」で、少し時間をかけて頭上に掲げた。ジャークはバーベルを持つ幅を約20センチ広げた新たなフォームで挑んだ。慣れないフォームに「少し苦しんだ」というが3本を挙げきった。

 3月に腰を痛め、本格的に練習できたのは5月から。独特のフォームはミスも多いが、今大会は「新記録樹立よりも6本成功させたことが大きい」と成長に手応えを感じている。

 高校の競技レベルに「今の自分では足りない」としながら「まだまだレベルアップできる。高校でも3連覇したい」と全国へ挑む覚悟を見せた。

 (屋嘉部長将)