沖縄県高校総合体育大会第4日は4日、県内各地で7競技を行った。バレーボールはいずれも決勝リーグ3戦全勝で、男子西原が3年連続28度目、女子首里が2年ぶり7度目の優勝を手にした。
3枚エース軸に 首里、西原との決戦で力発揮
決勝リーグ2勝同士、首里は西原との決戦で、持てる力をいかんなく発揮した。
東風平和成監督は「西原戦までは、なかなか流れに乗れず失点も多かった。西原の好サーブをうまく拾えたし、崩れる場面もなかった」と健闘をたたえた。
チームの軸として得点源になったのは3枚のエース。右の照喜名ほしの、左の金城知夏(ともか)、新城光(ひかる)だ。
金城は「これまで対応できなかったフェイントを拾えたことが大きく、スパイクにつなぐことができた。ネット際の押し込みやコースも狙い打ちできている」と成長を実感する。
照喜名は「リーグ第2戦のコザ戦は不調だった。思い切り楽しもうと気持ちを切り替えたらプレーが良くなった」と自分でも驚く。
新城は159センチと小柄だが、最高到達点285センチという脅威のジャンプ力を生かし、時に強打、時に虚を突く緩い球で得点した。「2枚ブロックで捕まらないようなトスを、セッターがうまく上げてくれたおかげ」と好アシストに感謝した。
課題もある。金城は「練習してきたバックアタックが試合で出せなかった」と九州、初出場の全国に向けて、より洗練されたプレーを目指す。
(大城三太)
西原、首里を振り切る
西原が、追いすがる首里を振り切った。エースの大松悠樹が本調子でないながらも要所で強烈なスパイクを繰り出し、存在感を見せた。大松は「単発で終わる場面もあった。強打だけでなく、幅広い選択肢のあるバレーを目指す」とチームを鼓舞した。
192センチある相手エースらに得点を許し、2セットとも最後まで迫られる展開だった。セッターの親泊悠真は「高さもあり、やりづらかった。トスを散らそうと心掛けたが課題が多く残った。県外ではまだまだ通用しない」と精度の向上を誓う。
伊江周二監督は、成長著しい選手として山川裕輝と與座有恭を挙げる。中央でのブロックが光り、與座はスパイクでも得点を重ねた。「山川は中学でのキャリアは数カ月で、高校からの伸び具合がすごい。與座はここ3カ月ですごく成長した。ここぞで決めてくれる」と信頼感を示した。
(大城三太)
(那覇市民体育館)
▽男子決勝リーグ
西原
2―0(25―22,25―20)
首里
西原
2―0(25―17,25―18)
コザ
美里工
2―0(25―20,26―24)
首里
美里工
2―0(25―23,25―23)
コザ
▽同順位 (1)西原3勝(2)美里工2勝1敗(3)首里1勝2敗(4)コザ3敗
▽女子決勝リーグ
首里
2―0(25―18,25―23)
コザ
首里
2―0(25―19,25―18)
西原
西原
2―0(25―18,25―203)
中部商
中部商
2―0(25―15,25―193)
コザ
▽同順位 (1)首里3勝(2)西原2勝1敗(3)中部商1勝2敗(4)コザ3敗