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ボウリング・稲福(中部商)女子制す ライン読み切り、強敵に雪辱<県高校総体>第4日


ボウリング・稲福(中部商)女子制す ライン読み切り、強敵に雪辱<県高校総体>第4日 女子個人戦決勝 勝利して対戦相手の砂川舞佳(右)とハイタッチをする稲福観夕(中部商)=那覇市のスカイレーン(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 沖縄県高校総合体育大会第4日は4日、県内各地で7競技を行った。ボウリング個人戦男子は下地良尚(首里東)、女子は稲福観夕(中部商)が制した。男子の下地と女子の砂川舞佳(首里東)はそれぞれハイゲームとハイシリーズを獲得した。

 女子個人戦決勝は稲福観夕(中部商2年)が新人大会で敗れていた実力者の砂川舞佳(首里東3年)に18点差で勝利し、初優勝した。

 昨年の大会で敗退した決勝トーナメント1回戦を50点以上差をつけて勝ち進むと、準決勝では団体戦で一緒にプレーし優勝した荻堂栞鈴を1点差でかわし、決勝進出を決めた。

 決勝の相手は全国、九州大会で多くの入賞経験のある砂川。それでも稲福は自身の投球に集中した。レーンのオイル変化も読み切り、「自分のラインが読めていた」とスペアやストライクを続けて取っていった。唯一のピンチは第6フレーム。第1投でスプリットとしてしまったが、冷静にスペアを取った。その後も「ボールの曲がりも想定していたラインに入ってくれた」とスコアを伸ばし続けた。

 昨年はストライクが取れなかった時に焦りがあり、スペアを取れなかった。今大会では5回、スペアを取るなどカバー力が上がり、成長も感じている。8月には全国選抜大会も控えている。「平均で200オーバーを取り続けないと上位には行けない」と危機感を抱きながらも、「ストライクのラインを見つけ、リリース位置を安定させる」とさらなる成長を目指し、前を向いている。

 (屋嘉部長将)


 (スカイレーン)

 【女子】
砂川舞佳(首里東) 299―163 金城海優(南風原)
川満瑠菜(中部商) 178―141 普久原か子(美里工)
荻堂栞鈴(中部商) 156―115 又吉純菜(真和志)
稲福観夕(中部商) 168―108 山下華凜(南風原)
▽同準決勝
砂川 200―157 川満
稲福 167―166 荻堂
▽同決勝
稲福 224―206 砂川
▽ハイゲーム 砂川277
▽ハイシリーズ 砂川689