県高校総合体育大会の第8日は8日、金武町フットボールセンターでサッカーの男女決勝が行われた。女子は八重山・嘉手納・久米島の合同チームが4―1で美里を下して優勝した。
八重山主体の合同チームが4―1の得点ラッシュで美里を退けた。加原生彩輝(いさき)が中盤で積極的にボールに絡み、DF裏を狙って左右へ散らした。加原は「入りが課題になった。ボールに向かう出足の一歩の速さなど、球際での強さがもっと必要になる」と九州を見据えた。
前半30分過ぎまで得点できず、膠着(こうちゃく)状態に陥った。均衡を破ったのが木村胡桃(くるみ)だった。加原が下げたボールを直接蹴り込み、張り詰めた空気を打破した。黒島愛桜(あいら)の得点で2―0で折り返した。
DFラインを統率した佐伯美羽は「1点目で雰囲気が明るくなり、2点目でチーム全体が落ち着いた。後半は守備ラインを高く保てた」とオフサイドを誘う守備を見せた。
美里は2月の新人大会で八重山と合同チームを組み、優勝の喜びを分かち合った同志。今大会はライバルとして優勝を争い、試合後は健闘をたたえ合った。
(大城三太)