県高校定時制通信制夏季体育大会が県内各地で行われた。バドミントンの男子シングルスは與儀寛大(中部農林)、女子は仲村まひる(仙台育英)が優勝した。
大会では初めてのシングルスとなった與儀寛大(中部農林4年)。団体戦からの連戦で疲れが残る中、強打で攻めるスタイルで押し切った。
この日7試合目となったシングルス決勝。脚が疲れ、思うように動けない。それでも第1ゲームは強打で開始から6連続得点するなど優位に進め、先取した。
第2ゲームは、ドロップとクリアを混ぜて攻める相手に前後に動かされた。疲労でミスも重なり、序盤はリードされる場面も。「あと1ゲームは厳しい。このゲームで決める」。相手の返球に対してほぼ全て強打で返していたこれまでの攻めに変化を加え、相手のボディーや足元、バックに打ち込んだ。甘い返球を誘う戦術が奏功し、強打を決めて得点を重ねた。逆転するも1点差まで詰められるなど苦しい展開を強いられたが、最後は気迫のこもった3連続得点で逃げ切った。
高校1年生の時に体育の授業で初めてバドミントンに触れた。2年生になると教師から部活に誘われ、昨年はダブルスと団体戦で優勝した。その後、部活内で一番強いからとシングルスをメインにしていた。
昨年は団体戦で全国大会に出場したが、初戦負け。「パワーだけでなくテクニックも付けていきたい」と全国大会での1勝を狙いに行く。
(屋嘉部長将)