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沖縄、女子バスケ(知的障がい)頂点 走り負けせず決勝圧勝 障がい者スポーツ九州予選


沖縄、女子バスケ(知的障がい)頂点 走り負けせず決勝圧勝 障がい者スポーツ九州予選 全国障害者スポーツ大会九州ブロック予選会で優勝した沖縄チーム(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 全国障害者スポーツ大会九州ブロック予選会が8、9の両日、佐賀県内で行われた。知的障がい者バスケットボールの女子決勝で沖縄は91―42で鹿児島県を下し優勝した。男子は1回戦で福岡市に45―131で敗れた。優勝した女子は10月に佐賀県で行われる回全国障害者スポーツ大会に出場する。知的サッカーの男子沖縄は決勝で鹿児島県に0―5で敗れて準優勝とし、全国への出場権は逃した。


 決勝でも「走り負けしないバスケット」(多和田真樹監督)で圧倒し続けた沖縄。91―42とダブルスコアをつけて鹿児島を下し、優勝した。

 第1クオーター(Q)から守備で流れをつかんだ。當山楓菜がハンドラーに対して激しく当たり、タフなパスをさせるとエースの宮本梨々奈を中心にスチールから速攻を決めて、33―0と差をつけた。攻撃では主将の浜比嘉奈美と宮本のダブルガードで攻め、インサイドは比嘉亜夢がリバウンドを死守。宮本、浜比嘉、當山、大嶺芹來が2桁得点を挙げるなどどこからでも得点を重ねた。

 32得点16リバウンドのダブルダブルを達成した宮本は「いつもは1Qの入りが悪いが、今回はみんなもパスカットしながら速攻につなげられて、チーム一丸で勝てた」と満足そう。

 後半は3点弾の試投数を増やすことを目標にしたが、成功はわずか1本。それでもドライブからの得点を重ねた。多和田監督は「全国大会は個人技がある選手が多いのでスタミナをつけて走り続けられるバスケットをして、3点弾を入れるようにしたい」と全国大会に向けた課題を語る。

 攻守でチームを引っ張った宮本は「メダル獲得を目指したい」と全国大会までのレベルアップを誓い、メダルを狙う。

 (屋嘉部長将)