県中学校総合体育大会は24日、県内各地でバスケットボール、サッカー、ハンドボール、バレーボール、ソフトテニス、テニス、軟式野球などが行われた。バスケットボール男子は名護が初優勝、女子は北谷が3連覇を達成した。
男子・名護 粘り強さ発揮し栄冠
名護が粘り強さを発揮して、初優勝を手にした。決勝リーグの沖縄東戦は、前半を折り返して4点ビハインドだったが、後半に巻き返し53―49で勝利。3戦負けなしで栄冠をつかんだ。大城執維(とい)主将は「個人的に膝の痛みがあったが、相手も疲れていた。リードされたが点差はなく、落ち着いてプレーしていればいつか流れが来ると思っていた」と攻め急ぎになりがちな場面でボールを落ち着かせた。
渡久地政教(まさみち)は後半、速攻からのドライブで得点源となった。「もっとチャンスは多かった」と手放しでは喜ばなかった。大城と渡久地はスタミナと健脚を見込まれ、駅伝部に招集された。今年2月の新人駅伝で県制覇、名護2連覇の原動力となった。
山入端昊(そら)は、ゴール下のリバウンドで貢献した。開始直後の攻めでは連続得点で奮起。第4Q(クオーター)には守備2人に囲まれながらもねじ込み、バスケットカウントを奪うなど体を張ったプレーで持ち味を発揮した。「ブロックアウトで相手を抑えるプレーをして、リバウンドにも絡んでいく」と九州に向けて闘志を燃やした。
(大城三太)
絶対的エース 小浜躍動 女子・北谷 高精度のシュートで貢献
女子北谷が決勝リーグ3戦全勝で3連覇を達成した。絶対的エースの小浜結羽(ゆわ)が躍動した。
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抜群のドライブ力やシュート精度の高さで、75―25で勝利した港川戦は一人41得点と気を吐いた。「みんなが前からプレスをかけて守備で頑張ってくれたおかげ」と謙遜した。
1年生ながら攻守でチームに貢献したのが、北谷第二小出身のウェアーティアナ結愛。小浜が厳しいマークを受けると顔を出してパスを受け、ドライブを仕掛けるなど、コンビネーションを発揮した。
守備でも積極性が光り、「パスコースを読んでいた」とボール奪取から反撃に転じた。
小浜は「今年2月の九州大会では、福岡2位のチームに大差で負けた。スタミナの差、速攻のスピードなどレベルが違った。守備の当たりやドライブの強度を上げて挑みたい」と全国切符を得られる3位以内を目指す。
(大城三太)