男子個人戦決勝 ポイントを奪ってガッツポーズする名護の金城善孝（右）、國場理央ペア＝24日、沖縄市の県総合運動公園レクリエーションドーム（大城直也撮影）
石井 恭子 県中学校総合体育大会は24日、県内各地でバスケットボール、サッカー、ハンドボール、バレーボール、ソフトテニス、テニス、軟式野球などが行われた。ソフトテニス個人戦男子は金城善孝・國場理央（名護）が制し、女子は青木成実・與那嶺静流（屋部）が2連覇を果たした。
名護3年の國場理央と2年の金城善孝が3―3でもつれ込んだ第4ゲームの最後、せめぎ合いから國場がベースライン際を打ち抜いた。声援を送り続けた名護の応援団からは「まじひやひやしたー」と喜びの悲鳴が上がる。玉城との最終ゲームを7―5で乗り切った2人は、頂点に安堵（あんど）の表情を浮かべた。
大きな声で互いを鼓舞し合い、頻繁に戦術の確認をし合った。玉城ペアの後衛・安座間翔が冒頭からロブショットを使ってきたと見てとるや、前衛の國場は「仕掛けられる前に仕掛けよう」と後衛の金城に耳打ち。「リスクを負わないプレー」を心掛け、風の影響の少ないドームの特徴を生かして前衛の上を通すロブショットを繰り返してミスを誘発。時にボレーを前後に打ち分け、攻め込んだ。
ペア歴半年ほどの2人の持ち味は「粘るよりは早めに点を取りにいく」スタイルだ。しかしこの日は、玉城の追撃を受けながらの粘り勝ち。大接戦で好レシーブを連発した金城は「先輩がある程度守ってくれるので、自分は相手を波に乗らせないよう、波を切る役目も果たせた」と喜んだ。
九州で8強入りを掲げる。國場は「同じか、もう一つ上のレベルの人に勝ち切れないといけない」と意気込み、2人は気持ちを新たにした。
（石井恭子）
青木・與那嶺（屋部）連覇 つないで好機狙い、団体と2冠
青木成実・與那嶺静流（屋部）が女子個人決勝を完勝で飾って夏の県大会2連覇を果たした。1年からペアを組むダブル後衛は、あうんの呼吸で与那原ペアを退けた。焦らずミスをなくし、つないでチャンスを狙った。団体と2冠も手にした2人は、互いを「心強い存在」と評し、感謝の言葉を掛け合った。
苦戦したのは「最近まで勝ったり負けたりだった」という決勝リーグでの同校対決だ。2人は「ミスしても切り替えが大事」と互いに平常心を忘れなかった。
県内大会の常勝ペアは九州に向け「全国が目標。力を出し切り、自分たちらしくやりたい」（青木）、「楽しんで焦らず、今までの練習の成果を出したい」（與那嶺）と、さらに上を狙っていく。
（石井恭子）
