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久貝(北中城)ケイリン決勝へ 最後尾から一気に首位 北部九州総体・自転車


久貝(北中城)ケイリン決勝へ 最後尾から一気に首位 北部九州総体・自転車
この記事を書いた人 Avatar photo ジャン 松元

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体第1日は27日、九州各県で行われた。自転車はケイリン1/2決勝で久貝一心(北中城)が11秒255で1位となり、決勝進出を決めた。


 決勝進出を懸けた男子ケイリンのレース。久貝一心(北中城)が仕掛けたのは残り1周の手前付近だった。力いっぱいにペダルを踏み込むと自転車は一気に加速し、前方を走る集団を外側から一気に抜き去った。「こぎながら隣で人がだんだん流れていくのを見るのは爽快だった」。ゴールでは後続と約20メートルの大差がついていた。

男子ケイリン1/2決勝 トップを疾走する北中城の久貝一心(左)=27日、福岡県の北九州メディアドーム(ジャン松元撮影)

 ケイリン競技ではスタート時、選手は風よけのために先頭を走る「ペーサー」の後方を、抽選順に走らなければならない。久貝が当たったのは最後尾の6番。「他の選手に動きを見られないので次第に加速して、抜き去ろう」と作戦を立てた。最後尾でバンクを周回後、一気に勝負を仕掛けた。山本正英監督は「絶妙な読みだった」と会心のレースをたたえる。

 前日のレースでは自ら積極的に仕掛けられず、歯がゆさが残ったという。この日のレースは勝負どころを見逃さずに力を出し切り、結果を残した。

 今大会は気持ちが乗っていると言い「絶好調という感じで決勝に臨めるというのは、これまでの大会ではなかったこと」とうなずく。心身ともに好調な状態を維持して、頂点を決めるレースに挑む。

 (ジャン松元)