県高校新人体育大会が14日、陸上と水球が行われた。沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた陸上では男子走り幅跳びで兼本広士郎(普天間)が6メートル98を跳び、優勝した。男子5000メートルでは杉本拓海(那覇西)が15分34秒04で頂点に立った。水球は那覇商業が認定優勝した。
今夏の全国総体をけがのため出場できず悔しい思いをした男子走り幅跳びの兼本広士郎(普天間2年)が、自己ベストを更新する6メートル98で優勝した。
「大会記録(7メートル17)更新を狙っていたので悔しさもある」と語るが、けが明けで高校での初優勝に笑みも見えた。
1本目は記録を残しにいくつもりだったが、助走のスピードが出ず6メートル56。2本目は助走が良くなりすぎて、記録は伸びなかったが、3本目ではうまくかみ合い6メートル76でトップに立ち、後半の3本へ。4本目はスピードが出過ぎてしまってファウルとなったが、助走距離を20センチ伸ばした5本目は「最後の4歩のスピードにうまく乗れた」とさらに記録を伸ばし6メートル98で優勝を決めた。
今季は序盤から上り調子で全国総体への初出場を決めていたが、直前の大会で左足の肉離れをしてしまった。全国総体までに痛みは引きつつあったものの、大会会場での前日練習で痛みが出てしまった。試合当日の状態を見て、出場を断念した。「会場から帰りたくなかった」と悔しさを残して会場を後にした。
その後は踏み切りで痛みが出るのを怖がることもあったが、「めちゃくちゃ久々に痛みなく試合ができた。痛みへの恐れがなくなった」と満足そう。九州大会に向け「7メートル30を超えたい」とさらなる成長を誓った。
(屋嘉部長将)