陸上のJOCジュニアオリンピックカップ第18回U18・第55回U16大会が18日、三重県の三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で始まった。U18女子三段跳び決勝で喜久里彩吹(那覇国際高)が12メートル02を跳んで、5位入賞を果たした。
この3年間、県内の跳躍界を引っ張り続けた喜久里彩吹(那覇国際高3年)は最後の大会を三段跳び5位で終えた。「これで終わりだと思うとあっという間だった。最後は優勝して終わりたかった」と悔しそうに振り返った。
「最後だからやりきろう」と前向きな気持ちとは裏腹に、うまく跳躍できなかった。助走から、ホップ、ステップ、ジャンプとスピードに乗ってつなげたかったが「ホップの飛び出しがひよった」。ステップ、ジャンプが無理やり地面を蹴る感じになってしまい、いつもの跳躍ができず、1本目の12メートル02から距離を伸ばせなかった。
1年生で出場した全国総体で三段跳び7位入賞と結果を残した。一方、2年生はけがに苦しみ不完全燃焼。そこから復活し、3年生は幅跳びで5メートル94の県記録、三段跳びは12メートル39で県高校記録を更新した。それでも最後まで全国の頂点に届かなかった。「指導してもらった後間(英生)監督と一緒に優勝したかった」と声は明るくとも、悔しさは隠しきれなかった。
どちらかと言うとつらいことが多かったと振り返るも「いろいろな人に支えてもらった」と感謝の気持ちがあふれる。大学進学後も競技をするかは迷っているが「陸上で得た経験を将来につなげていきたい」と、明るく前を向いていく。
(屋嘉部長将)