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<代執行反対県民集会>地方犠牲にして成り立つ「公益」なし 稲嶺進氏(主催者代表)


<代執行反対県民集会>地方犠牲にして成り立つ「公益」なし 稲嶺進氏(主催者代表) 稲嶺 進氏(主催者代表)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 コロナ禍を挟んでおよそ3年ぶりに開かれた辺野古新基地建設問題を巡る大規模集会では、玉城デニー知事と行動を共にする県政与党県議や国会議員のほか、弁護士や若者代表らが、設計変更申請を承認しなかった知事判断に対する支持を表明した。「国による代執行を許さない」とした大会アピール文を採択し、辺野古新基地建設阻止の決意を改めて誓った。

 政府はとうとう代執行という禁断の刃を抜いた。沖縄の民意と地方自治、そしてうちなーんちゅのちむぐくるを真っ二つに切り裂く悪魔の刃だ。(国は)辺野古が唯一と問答無用で強権を発動してきた。代執行が極めつきだ。このような権力の横暴を許してはないびらん(ならない)。

 国は玉城デニー知事が(設計変更申請を)承認しないのは著しく公益を害すると言っている。だが、地方を犠牲にして成り立つ公益などあるはずがない。それこそ差別政策の極みだ。

 知事は民意を背にはっきりと不承認の立場を表明した。今度はわれわれ県民が総力を上げて知事を支えていこう。

 ならんせーならん(ならぬものはならぬ)。この不条理を許さない。そのためにも今、県民が立ち上がる時だ。県民ちむてぃーち(心一つに)、最後まで知事を支えるという強い気持ちを持って、ちばてぃ行かやーさい(頑張っていこう)。