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遺体扱い訓練「答えられない」 防衛相、統合演習での実施予定問われ


遺体扱い訓練「答えられない」 防衛相、統合演習での実施予定問われ 自衛隊員(資料写真)
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【東京】木原稔防衛相は9日の衆院安全保障委員会で、自衛隊統合演習(JX)の一環で、戦死した隊員の遺体取り扱い訓練を実施するのか問われ「事柄の性質上、答えられない」と述べた。「訓練の詳細全てを公表していない」とし、これまでも対外的に説明せず実施している訓練があることを示唆した。新垣邦男氏(社民)への答弁。
 公表するかどうかについては「周辺住民に与える影響などを含め諸事情を総合的に勘案して決定する」と述べた。加野幸司防衛政策局長は「個々の詳細な訓練内容は自衛隊の手の内といった面がある」と強調した。
 米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた経費が2019年に防衛省が示した9300億円に収まるのかについて、青柳肇整備計画局長は「大浦湾側の工事が進んでいない現段階で具体的に見積もり直す段階にはない。工事の進捗(しんちょく)を踏まえて検討したい」と経費の見直しに含みを持たせた。
 軟弱地盤の存在を巡って2007年時点で政府が追加調査の必要性を認識していた問題について、木原防衛相は埋め立て申請前に一般的に軟弱な沖積層を「認識していた」と認めた上で、この地層も含めて県に伝えて承認を得ており「対応に問題はなかった」と述べた。赤嶺政賢氏(共産)への答弁。 (明真南斗)