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29億円かけた調査結果を「不採用」 辺野古の軟弱地盤問題 防衛省


29億円かけた調査結果を「不採用」 辺野古の軟弱地盤問題 防衛省
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 【東京】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に関して軟弱地盤が最も深い約90メートルに達する地点について、防衛省の青柳肇整備計画局長は14日の参院外交防衛委員会で、調査したにもかかわらず結果を地盤強度の判断に採用しなかった「電気式コーン貫入試験」の契約時の積算価格が約29億円に上ると明らかにした。伊波洋一参院議員(沖縄の風)に答えた。

沖縄県名護市辺野古の沿岸部(共同通信)

 15カ所で実施し、単純計算で1地点当たり約1億9300万円となる。コーン貫入試験はセンサーが付いた機器を突き刺す調査で、ボーリング調査と同様に地盤の強さなどを調べる際に用いられる。防衛省によると、当該事業ではボーリング調査とコーン貫入試験を実施し、約58億円を支出した。 

(明真南斗)