贈賄側に20億円の受け取り計画 那覇市有地の所有権巡る成功報酬として 県警、久高容疑者らを送検


贈賄側に20億円の受け取り計画 那覇市有地の所有権巡る成功報酬として 県警、久高容疑者らを送検 送検される久高友弘容疑者=16日午後3時9分、那覇警察署
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 那覇市有地の所有権を巡り、当時同市議会議長だった久高友弘容疑者(75)=同市=ら4人が逮捕された贈収賄事件で、現金を供与したとして贈賄容疑で逮捕された元総会屋の男(80)=鹿児島県、会社役員の男(70)=東京都=の両容疑者が、現金5千万円供与の見返りに少なくとも20億円の成功報酬を受け取る計画があったことが16日までに関係者への取材で分かった。

 計画は土地の所有権回復を求める女性に、市有地の所有権が帰属された際に履行されるもので、不動産コンサルタント会社元代表(73)の会社との合意だという。

 県警特別捜査本部は16日、久高容疑者と、市有地の所有権回復を求める女性の後見人で自営業の女(71)=那覇市=を収賄容疑で、元総会屋の男と会社役員の男の両容疑者を贈賄容疑でそれぞれ那覇地検に送致し、不動産コンサル会社の元代表を贈賄容疑で書類送検した。県警はいずれの認否も明かしていない。

 不動産コンサル会社の元代表は16日、琉球新報の取材に「現金は議会対策費として渡した」と話し、容疑を認めた。