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施設や里親家庭の高3生に、自立支援プログラム 就職・暮らしテーマに学習会 沖縄


施設や里親家庭の高3生に、自立支援プログラム 就職・暮らしテーマに学習会 沖縄 プログラムの修了証と商品券を受け取る参加者ら=2023年12月3日(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 早希

 沖縄県内の児童養護施設や里親家庭で生活する高校3年生が12月3日、交流を図りながら、働くことや一人暮らしに関する「自立支援プログラム」の学習会に参加した。卒業後の生活に役立ててもらうことを目的に、昨年6、8月にも開催した。最終回のこの日は3年生25人が参加し、北中城村のEMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾートで開かれた。

 プログラムは「アフターケア相談室にじのしずく」や県内児童養護施設など9施設の職員、県里親会「こころサポートさとおや」の職員などが実行委員会を組織して実施した。

 最終回は主に三つの学習会があった。「自分研究」をテーマに、すごろくゲームを通して自分や相手の気持ち、考えを学んだ。「働くことを知る・考える」をテーマに、働く人の権利や困ったときの相談窓口、働く意義を持つことの重要さも伝えられた。「一人暮らしを始める準備」としてアパートの探し方や必要経費、契約などの説明もあった。

 最後には、ライデリの浦崎真作会長、平良商会の平良一郎代表から、1人3万円分の商品券が参加者に贈られた。参加した女性(18)は「自分のために一生懸命話を聞いてくれる大人がこんなに身近にいると知り心強く感じた。卒業後は大学で福祉を学び、次は自分が誰かを支える番になりたい」と振り返った。
  (吉田早希)