prime

「成人の日」は何をする日なの? 年齢18歳に引き下げも、式は20歳が対象 <ニュースはじめの一歩>


「成人の日」は何をする日なの? 年齢18歳に引き下げも、式は20歳が対象 <ニュースはじめの一歩> 2023年1月の「西原町二十歳のつどい」で記念撮影する参加者ら=西原町さわふじ未来ホール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

Q:1月8日は「成人の日」。目的や何をするのか教えて。

A:国民の祝日の一つで、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」の趣旨で、1948年に定められました。1月15日に自治体が成人式を開き、大人の仲間入りを祝福していました。

 ところが98年の法改正で、成人の日は従来の1月15日から同月第2月曜に改められました。「ハッピーマンデー制度」といって、月曜を休日にして3連休にすることで、国民の余暇活動を充実させる目的があります。

 新制度は2000年に施行され、以降成人の日は1月第2月曜に固定されました。今年は8日、来年は13日と日にちは異なるものの、どちらも1月第2月曜になります。3連休となることから、成人式は成人の日前日の日曜に開かれることが多くなりました。

 成人年齢は20歳とされていましたが、22年4月の民法改正で18歳に引き下げられました。明治から140年以上続いた大人の定義が変わる大きな出来事です。

 年齢の引き下げで成人式も20歳から18歳に対象が替わることになりそうですが、23年は全国ほとんどの自治体が20歳対象の式を維持。今年も県内41市町村は20歳を対象にしています。1月は受験シーズンで18歳の参加が難しいことも影響していそうです。

 ただ、成人年齢は18歳になるため、従来の成人式ではなく「二十歳(はたち)の集い」などと名称を変更する自治体が増えています。成人式自体を定める法律がないため、その在り方は自治体の判断に委ねられることになりますが、18歳成人式を実現するには時期の変更に加え、18歳で成人であることをどのように意識付けていくかも課題になりそうです。