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「これは日本の問題だ」 プチ鹿島さん(時事芸人)<歩く民主主義 100人の声~那覇空港編 識者談話~>


「これは日本の問題だ」 プチ鹿島さん(時事芸人)<歩く民主主義 100人の声~那覇空港編 識者談話~> プチ鹿島さん
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市辺野古の新基地建設を巡る国の代執行について、県外在住者の約半数が「知らない」と答えたことはショックだ。ただ、自分もニュースでは沖縄の問題を追っているつもりだったが、最近まで沖縄の視点に立って考えてみることが決定的に足りていなかったと思う。

 東京を中心に本土メディアは「沖縄問題は数字が取れないから」と平気で言う。リベラルと言われているところも、高みの見物やひとごとの感じがある。代執行を巡り「玉城デニー知事の判断が注目される」と報じているが、沖縄をそこまで追い込んだのは誰なのか。

 今回の代執行に至る一連の訴訟も「国が勝った、県が負けた」というが手続き論のような話だ。なぜ沖縄の人たちがこれだけの声を上げているのか。「日米関係が重要だ」と言うのに、在日米軍基地の7割以上が沖縄に集中している理不尽さを見て見ぬふりをしていないか。「沖縄問題」とよく言われるが、これは日本の問題だ。

 沖縄以外の人は「自分たちも当事者だ」と言わないといけないし、「沖縄だけに負担を押し付けていいのか」というそもそも論を考え続けることが大切だ。