16日の敬老の日にちなみ、総務省が15日公表した人口推計によると、65歳以上の高齢者は前年比2万人増の3625万人と過去最多を更新した。推計は15日時点。総人口に占める割合も過去最高の29・3%。働く高齢者も増えており、4人に1人が就業している。
65歳以上のうち女性が2053万人で、男性の1572万人を481万人上回った。80歳以上は1290万人で総人口の10・4%。2年連続で10%を超えた。主要国の高齢化率を比較すると、日本はイタリア(24・6%)やポルトガル(24・5%)などを上回りトップ。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、第2次ベビーブーム(1971~74年)世代が65歳以上となる2040年には34・8%まで上昇する見通し。一方、総務省の労働力調査では、23年の65歳以上の就業者は過去最多の914万人で、全就業者の13・5%。働く高齢者は4人に1人で、65~69歳に限れば2人に1人となる。