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敬老の日、元気の秘訣は? 100歳、しゃべって歌って 沖縄・豊見城の施設 ご長寿5人を祝福


敬老の日、元気の秘訣は? 100歳、しゃべって歌って 沖縄・豊見城の施設 ご長寿5人を祝福 平成苑の(前列左から)宜保安さん、川上ツルさん、具志信子さん、金城ツルさん、大城菊さんと職員ら=2日、豊見城市の介護老人保健施設平成苑
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 【豊見城】16日は敬老の日。豊見城市名嘉地の介護老人保健施設「平成苑」では、利用者の金城ツルさん、具志信子さん、川上ツルさんが今年100歳を迎える。3人は1924年生まれ。宜保安さん(102)と、大城菊さん(101)の5人がそろい、長寿や元気の秘訣(ひけつ)を話した。

 豊見城出身の宜保さんにとって、元気の秘訣は「何でもしゃべること」だ。「サトウキビとか野菜、芋を作ってかごに入れて、に載せて、糸満に売りに行っていたよ」と昔を振り返る。豊見城の一番好きなところは「農業。野菜が一番」と語る。今月1日に102歳を迎えた。「うれしい。元気でいきたい」と力を込めた。

 糸満出身の大城さんは沖縄民謡が好きで、歌が元気の源だという。「歌ったらいい気持ちになる」と声を弾ませ、「十九の春」の歌詞を口ずさんだ。たくさん眠って食べることが健康の秘訣だという。誕生日は11月。「あと20歳は大丈夫かな」と笑顔で話し、職員から拍手が湧いた。

 相談員の長谷川桃子さんは、利用者との会話は大切にしていることの一つだと話す。「話を聞くことで利用者さんも元気になって昔を思い出し、また頑張ろうと思ってくださる方もいる」と振り返る。「100歳を迎えられることは職員が一番喜んでいると思う」とほほ笑んだ。 

(田中芳)