「エキサイティングな気持ちに」時速164キロで公道走行 3人にけがを負わせたひき逃げ事故の米兵 初公判で起訴内容認める


「エキサイティングな気持ちに」時速164キロで公道走行 3人にけがを負わせたひき逃げ事故の米兵 初公判で起訴内容認める 那覇地裁(資料)
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 宜野湾市内の公道で一時、時速164キロメートルで普通自動車を運転し、事故を起こして男女3人にけがを負わせた上で、現場から逃走したとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(救護措置義務違反、事故不申告)の罪に問われた米軍普天間飛行場所属の海兵隊3等軍曹の被告の男(24)の初公判が16日、那覇地裁(加藤貴裁判官)で行われた。

 被告は起訴内容を認め、検察側が「重大な過失に基づく事故で悪質」として懲役2年2月を求刑し、即日結審した。判決は23日。

 起訴状などによると、被告は23年9月16日未明、知人所有のスポーツカーを運転。同午前3時41分ごろ、宜野湾市真志喜の国道58号で、追い越しのために第2通行帯から第1通行帯に車線変更しようとして軽乗用車に後方から衝突。事故後にその場から逃走した。

 被告は沖縄市内で警ら中の警察官から速度超過を注意された後に走行を続け、事故時には時速128キロメートルで走行。一時、速度が時速164キロメートルに及ぶこともあったという。

 被告人質問で被告は、速度超過の理由について、自家用の軽自動車とは異なる車両を運転したことで「エキサイティングな気持ちになった」と述べた。