7月・マネーセミナー



「老後へ資産形成必要」マネーセミナー講師の黒島さん 退職金の運用法紹介








講師の黒島さんの話を熱心に聞くセミナー参加者=那覇市天久の琉球新報多目的ホール

 琉球新報社の団塊プロジェクト第5弾「マネーセミナー『退職金』『年金』『老後』」の第1回セミナーが29日、那覇市天久の琉球新報社2階多目的ホールで開かれた。定年退職を間近に控えた夫婦連れら約150人が参加し、講師の沖縄銀行営業統括部営業推進グループ推進役の黒島哲也さんの話に聞き入った。


 1級ファイナンシャル・プランニング技能士でもある黒島さんは「長寿沖縄における退職後の生活費」「退職金・年金の運用」をテーマに講演。ゆとりある老後を送るために「きょうのセミナーをきっかけに、投資を経験してほしい。まずは小口からスタートして」と呼び掛けた。


 黒島さんは夫婦2人が老後、ゆとりある生活を送るためには、公的年金だけでは、生活費が不足するとの試算を示し「不足分を補うためには、自助努力による資産形成が必要」と指摘。年金や退職金の運用法として、ある商品を定期的に決まった価格の分だけ買い付ける「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資方法を紹介した。


 また「マーケットの世界はハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンだということを覚えていてほしい」と話し、高利回りで元本保証などのうたい文句で売り出される金融商品に対する注意も呼び掛けた。


 夫婦で参加したという嘉手川美佐子さん(59)=嘉手納町=は「金融の話が中心で、ためになった。2回目も楽しみだ」と話した。


 第2回セミナーは8月5日、午後1時から同ホールで開かれ、住友生命保険相互会社法人総括部部長代理の住瀬孝夫さんが講師を務める。


(2006/07/30)