【動画あり】巨大なタマンやウミガメのみこし登場 豊漁や繁栄を祈りサングヮチャー 沖縄・平安座島


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4年ぶりのサングヮチャーで、タマンを担いで海を渡る地元の中学生ら=23日午後、うるま市の平安座島(小川昌宏撮影)

 【うるま】旧暦3月3日に当たる22日から、うるま市与那城の平安座島で豊漁や島の繁栄、安全を祈願する「サングヮチャー」が行われている。3日間の日程の中日(ナカヌヒー)に当たる23日は、島の無病息災を願う神事「トゥダヌイユー」と「ナンザモーイ(ナンザ拝み)」が行われた。新型コロナウイルスの流行後、4年ぶりに関係者以外も参加し、盛り上がりを見せた。

 豊漁祈願の儀式「トゥダヌイユー」では米田英子さん(85)が神唄に合わせながら踊り、もりで魚を突いて、ノロ(神人)に奉納した。

 儀式が終わると、地元の中学生53人が巨大なタマンやウミガメ、タコのみこしを担ぎ、「わっしょい。わっしょい」と元気よく掛け声をあげながら島内を練り歩いた。

 みこしを担いだ中学生や島民らは平安座島の東側約500メートルの沖合にあるナンザ岩を目指して海を渡った。島に到達すると、大漁や健康を祈り、太平洋に向かって手を合わせた。

 初めて参加した市立彩橋中学校の生徒(12)は「家族の健康を祈りながら、みこしを担いだ。これからも参加して伝統を継承していきたい」と笑顔を見せた。

(名嘉一心)