【動画】カニだって恋をする ~ケブカガニ~ <沖縄・海の生き物たち Vol. 51>

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メスを探すオスたち…恋の攻防戦はいかに!?



暖かくなった春の海の中は、生きものたちの動きが盛んな季節。そして何と言っても、恋の季節!

沖縄では春のうりずんから初夏の梅雨にかけて、雨が増えます。そうすると、陸の栄養分が海に流れ込みます。それを使って植物プランクトンが増え、それを食べる動物プランクトンも増えます。生きものたちにとって、海の中は子どものご飯になるものがたくさんあるんですね。そして、暖かくなれば体の代謝も上がり、生きものたちは盛んに食事をして、体を大きくしたり、卵を生むようになります。春から初夏の大潮の時期には、脱皮をして成長するカニもたくさん見られます。

そんな脱皮のタイミングは、オスのカニにとって交尾のチャンス!先日の海で、普段は岩にすぐ隠れてしまうケブカガニが、浅瀬を歩き回っていました。これはオスで、どうやらメスを探している様子。カニは、水に中に漂う匂いで相手を探すようです。見つけた先のメスには、なんと先客がいた!でも先客のオスは逃げてしまって、見事にメスをゲット…したけれど、こちらの撮影が邪魔したのか、ちょっと抱きついた後に体を離してしまいました。ごめーん!

メスは脱皮直後の姿には見えなかったので、ちゃんと交尾できるタイミングだったのかよくわかりません。ともかく、これからの季節は、こんなふうに恋の攻防戦が海の中で繰り広げられることでしょう。



Vol. 51 ケブカガニ

Pilumnus vespertilio



● 目:十脚目 Decapoda

● 科:ケブカガニ科 Pilumnidae

● 属:ケブカガニ属 Pilumnus



動画撮影: 

ケブカガニ 2022年4月19日(浦添市西海岸 てぃだ結の浜)

動画撮影・編集&執筆

鹿谷法一(しかたに・のりかず しかたに自然案内)

琉球大卒、東大大学院修了、博士(農学)。広島に生まれ、海に憧れて1981年に沖縄へ。専門はカニなどの甲殻類。生き物の形とはたらきの関係に興味がある。最近は、沖縄の貝殻を削って磨くシェルクラフトを行っている。

鹿谷麻夕(しかたに・まゆ しかたに自然案内)

東洋大、琉球大卒、福井県立大大学院修了、東大大学院中退。東京に生まれ、20代半ばでサンゴ礁に興味を持ち、1993年に沖縄へ。2003年より、しかたに自然案内として県内で海の環境教育を始める。しかたに自然案内代表。沖縄の海辺を考える「里浜22」や、温暖化対策に取り組む「ゼロエミッションラボ沖縄」でも活動中。

 


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