今年3月に嘉手納町に開店したテイクアウト専門店「柘榴石(ガーネット) GARNET」。骨付き鶏肉を煮込んで作ったスープ「ボーンブロス」(580円)を楽しめる。早速記者が注文すると、コーヒーカップに入って出てきた。店主の奥谷宏司さん(48)は「一杯のコーヒーに置き換えて、体を元気にしてほしい」と提案する。
あっさりとしていながらコクがある味わいだ。飲み干した時には体の芯までぽかぽかと温まった。材料は細部までこだわっている。平飼いの骨付き鶏肉を塩こうじに漬け込み、野菜や昆布と一緒に6時間煮込む。長時間煮込むことで栄養素が分解されて、胃腸に負担なく栄養補給ができるという。
岐阜県出身で、長年フランス料理などの料理人として働いてきた奥谷さん。妻直美さん(58)が病気を患った際、食事を見直して行き着いたのがボーンブロスだった。「飲む美容液」とも言われ、海外ではスタンドで手軽に飲めるという。
奥谷さんは「世の中の必要な人たちにボーンブロスが届いてほしい。おいしくて体にいい物を取り入れてほしい」と話す。
ボーンブロスをベースにした季節のポタージュや、パンも多数用意している。イートインスペースもある。スープは冷凍でも販売している。花屋「ローザローゼ」も隣接する。
午前10時~午後4時。月木日曜定休。詳細はインスタグラム「柘榴石 GARNET」。
(石井恵理菜)