おきなわマラソンのゲストランナーとして、初のフルマラソンに挑戦するHYの俊さんの練習もいよいよ最終日を迎えた。
最後の練習コースは、ゴール目前となる北中城村の長い下り坂だ。
軽快な走りに加え、コーチの津波真澄さん(野菜ソムリエプロ、アスリートフードマイスター1級)から「楽しんで」とエールを受け、準備万端で本番に臨む。
二つのガマン
北中城村安谷屋を出発し、県総合運動公園までの約4・4㌔を30分で走った。この日も道中では津波さんから「急な下りだけど、変なブレーキをかけるとひざなどに負担がかかるので体重がかかる部分に気を付けて」とアドバイスがあり、俊さんも「体重の乗せ方を学んだ」という。
昨年に津波さんとの練習で県総合運動公園から勝連城跡を走って以来、自主練も含めてこれでおきなわマラソンのコースをほぼ走破したことになる。「アップダウンがこんなに来るか、というのがコースの印象。自分の中で厳しいポイントも分かった」と俊さんは振り返る。
俊さんが難関に挙げたのは「最初の勝連城跡の上り坂と沖縄市民会館周辺のアップダウン、最後の北中城の下り坂」という。目標の5時間半を目指して大事にするのは二つの我慢。「最初に飛ばさない我慢、辛い所での我慢」を胸に刻んだ。
大会を翌日に控え、津波さんは「前日はいつも通り過ごして、眠れなくても早めに横になることです。食事は炭水化物を多めに摂り、揚げ物や生ものは避けましょう。落ち着かない人はビール1缶程度に抑え、できるだけアルコールは避けて、レース後の楽しみに取っておいて」と語る。
大会当日の天気は晴れ時々にわか雨。気温は20度前後が予想されている。本番を目前に控えた俊さんは「ちょっと緊張もあるが、準備の大切さも分かった。沿道の人にも応えていきたい」と完走を誓った。
(おわり)
俊さんから一言
初マラソンの〝同級生〟やトップランナー、3時間、4時間を切る人、おきなわマラソンというイベントが大好きな人などいろんな人が集う。自分にとっても、周りの人にとっても最高の一日といえるように過ごしたい。
名嘉俊さんの衣装協力:大会オフィシャルウェアパートナー SVOLME
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なか・しゅん
1983年5月生まれ。うるま市出身。結成20周年を迎えるバンドHYのドラム。HYの数々の楽曲を作詞作曲する。フルマラソン初挑戦で完走を目指す!
つは・ますみ
野菜ソムリエプロ、アスリートフードマイスター1級。ミセスジャパン2019沖縄大会クラシックミセス部門グランプリ。フルマラソン自己ベストは2時間59分30秒。