珍福会会長の當銘由樹さんは、磯釣りを中心に沖釣りまでこなすマルチな釣り師。23日は、午前1時30分から泡瀬のマル秘ポイントでチンシラーを狙って竿(さお)を出した。竿はテクニカルチンシラーの1.5号、リールがテクニス3000番、道糸はナイロン3号、ハリスがフロロ2号、針ははりよしの尾長ケン付6号の仕掛け。
午前4時まで餌取りのアタリさえなかったので、ラスト一投と思い生きエビを餌に仕掛けを投げ入れた。しばらくするとウキが押さえ込まれるように5センチほど沈んだまま動かない。糸ふけを取ってしばらく様子を見ていると、電気ウキの明かりが見えなくなるまで沈み、竿が大きく曲がった。
ここで、魚の口元に針をしっかりと貫通させるために竿を上げて合わせた。魚は最初左向きに走りだし、30メートルほど走ってから止まると、今度は沖に向かった。竿の弾力を生かして強い引きに耐えていると、左に向かって走った。その頃から徐々に魚を寄せることができるようになり、5分ほどで足元に銀色に輝く魚体が確認できた。こちらの存在に気が付いた魚は最後の力を振り絞って抵抗するが、力尽きてタモに収まったのは51.5センチ、2.04キロの大物で、當銘さんのチンシラーの自己記録を更新する一匹となった。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)