まんがで伝える沖縄戦 「震える少女」の物語(前編)


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R1…慰霊の日

沖縄戦を戦った日本軍・第32軍の牛島満司令官と長勇参謀長が1945年6月23日に糸満市摩文仁で自決し、日本軍の組織的戦争が終わったとされる日(自決したのは22日という説もある)。県は、この日を県民の休日とする「慰霊の日」と定めている。毎年、摩文仁の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」が行われ、沖縄戦犠牲者の冥福を祈り、恒久平和の願いを国内外に発信する。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で縮小して行われる。

R2…日本軍の配備

1944年3月に第32軍が創設され、沖縄で戦争準備が本格化した。多くの県民を動員し、飛行場建設や陣地造りが進められた。日本軍の部隊が続々と配備され、兵舎として学校や民家が接収されるなど、県民生活に大きな影響が出た。軍事上の機密を守るため、日本軍は住民を監視するとともに、「米軍に捕まれば女性は暴行され殺され、男性は戦車でひき殺される」という話で住民に恐怖心を植え付け、米軍に捕まることを禁じた。

(後編)はこちら
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