「社説」の記事一覧

　最高裁は国民を守る「人権のとりで」の責務を放棄した。神奈川県の厚木基地騒音訴訟で一、二審が命じた自衛隊機の飛行差し止めを破棄した最高裁判決に、強い怒りと失望を ...

　韓国国会は朴槿恵（パククネ）大統領の弾劾訴追案を可決した。朴氏の親友による国政介入疑惑は国家トップの不在という異例の事態に発展した。 　民主化以降、最大規模の ...

　県や沖縄防衛局の抗議を無視して危険な訓練を強行し「今後も継続する」と明言する無神経さに強い憤りを覚える。県民を顧みない米海兵隊の横暴を断じて許すわけにはいかな ...

　今年６月に閣議決定した経済財政運営と改革の基本方針２０１６（骨太方針）は、沖縄振興に対する理念を次のように掲げている。 　「日本のフロントランナーとして経済再 ...

　児童生徒の可能性を引き出すことに情熱を注ぎ、力強く生きる力を育む。「教育の力」を発揮する教師は、かけがえのない存在である。深く感謝したい。 　第２回琉球新報教 ...

　安倍晋三首相が今月末、日米開戦の発端となった米ハワイの真珠湾で戦争犠牲者を慰霊する。意義ある訪問にするためには、首相の心からの謝罪が不可欠だ。 　１９４１年１ ...

　静穏な生活環境を奪われ、騒音に苦しむ住民の訴えに耳をふさぐ無慈悲な裁判所の判断であり、断じて承服できない。 　東村高江の住民が米軍北部訓練場のヘリコプター着陸 ...

　米軍基地内で何をしても構わない。自由使用の誤った認識を米軍が持ち、実態化しているのではないか。日米安保条約の制約を日米両政府は確認する必要がある。 　米軍北部 ...

　沖縄県にとって米軍北部訓練場の部分返還自体は歓迎すべきことで、異議を申し立てにくい。たとえ「返還」の陰に基地機能強化の針が隠れていても。そこを政府は突いてきた ...

　唐突かつどさくさ紛れに、国民生活に悪影響を与えかねない重要法案を数の力で成立させるのか。 　刑法が禁じる賭博にほかならないカジノを地域振興などに活用することを ...

　政府は２０１７年度予算案の米軍再編関連経費を含む防衛費を過去最大の５兆１千億円程度に増やす方向で調整している。「北朝鮮や中国など不安定な国際情勢」への対応強化 ...

　２０２０年完成を目指していた泊魚市場の糸満移転が先送りされた。漁業者間の合意が得られていないことが理由だが、魚市場の移転に関しては基本計画がつくられた００年当 ...

　２０１７年度から使用される高校日本史教科書のうち、山川出版社は「詳説日本史Ｂ改訂版」で沖縄戦の「集団自決」（強制集団死）の記述を復活させた。 　しかし、これで ...

　オスプレイ沖縄配備を政府が隠蔽（いんぺい）した新事実がまた一つ明らかになった。日本側資料が明らかになるのは初めてだ。政府は日米会合の議事録を開示し、隠蔽の事実 ...

　県民不在の日米合意に固執し続ける限り、沖縄は米軍基地の呪縛から逃れることはできない。代替施設を県内に求める「負担軽減策」はしょせん虚妄にすぎない。 　日米特別 ...

　警察の捜査は基地反対運動に対する弾圧である。沖縄平和運動センターなどの強制捜査と山城博治同センター議長の再々逮捕、長期の拘束は行き過ぎだ。警察法がうたう「公平 ...

　県民を裏切る重大な公約違反と断じざるを得ない。過重な米軍基地負担軽減を求める民意に背くものであり、容認できない。 　翁長雄志知事が東村と国頭村にまたがる米軍北 ...

　東京電力福島第１原発事故の巨額の賠償費や廃炉費、それ以外の原発の廃炉費を国民や「新電力」に負担させる案を政府が示し、「つけ回し」との反発を招いている。 　沖縄 ...

　学校や大学、仕事に行けず、家族以外との関わりがないまま、社会から孤立してしまう。 　「引きこもり」の人たちのつらさは察するにあまりある。 　本人や家族の苦しみ ...

　夢が熱く語られたフォーラムだった。沖縄愛を胸に東京で「飛躍」するウチナーンチュの姿に思いをはせた。 　東京沖縄県人会の創立６０周年を記念した琉球新報移動編集局 ...

　あまりに露骨な見返り要求である。税の公平性の観点からも重大な問題が潜んでいる。政治の世界によくある取引と割り切るわけにはいかない。 　来年５月に期限が切れる酒 ...

　ブラジル国営石油会社ペトロブラスによる南西石油売却に伴い、従業員８６人の希望退職が決まった。 　沖縄労働局をはじめ県、西原町、南西石油など関係機関は、退職者全 ...

　年金支給額の抑制を強化する年金制度改革法案が衆院厚生労働委員会で賛成多数で可決された。自民、公明両党と日本維新の会が「次世代につけを回さない」と賛成し、民進、 ...