【ワシントン共同】鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、空軍特殊作戦司令部は5日、搭乗員全員の生存を絶望視し、遺体の収容に活動を移行したと発表した。バイデン大統領は同日、搭乗員の捜索などで「日本政府の支援に感謝する」との声明を発表した。
空軍特殊作戦司令部によると、搭乗員は24~36歳の8人。沖縄県の嘉手納基地を拠点とする第353特殊作戦航空団に所属するオスプレイのパイロットや整備士らで、同航空団を支援する部隊所属の1人も含まれる。行方不明となっている2人を含め、全員死亡した前提で機体の残骸回収などを進める。
バイデン氏は声明で、事故発生後、搭乗員の捜索に注力してきたと指摘。「1週間にわたる広範囲での努力を経て、本日捜索を終えた」とした。搭乗員やその家族をたたえ「米国全体が悲劇的な死を悼んでいる」と弔意を表した。
(共同通信)