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琉歌大賞に宮城里子さん 浮かぶサガリバナの情景を歌に 児童生徒の部は東恩納さん


琉歌大賞に宮城里子さん 浮かぶサガリバナの情景を歌に 児童生徒の部は東恩納さん (左)宮城里子さん (右)東恩納玲さん
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

 【恩納】第33回琉歌大賞(主催・同実行委員会、共催・恩納村、恩納村商工会、琉球新報社)の最終審査がこのほど開かれ、一般の部大賞に名護市の宮城里子さん(84)の作品「色香(いるか)うちゃがゆる 仲良川(なからがあ)ゆると 名残(なぐ)り下(さが)り花(ばな) 一夜(ちゅや)ぬ旅路(たびじ)」が選ばれた。

 児童生徒の部は、山田小学校(恩納村)6年の東恩納玲さん(12)の作品「冬のいへや旅 ウシデークのおどり もう一度みたい 島のおどり」が選ばれた。

 宮城さんは琉歌や短歌に親しみ、琉歌大賞への応募は3度目となる。2021年に西表島の白浜集落を訪れた際、早朝の仲良川に浮かぶ無数のサガリバナや、隙間なく聞こえるアカショウビンの声などの情景を歌にした。「言葉にならない美しい状況を描いた。大賞とは思っていなかったので、びっくりした」と話した。

 東恩納さんは今年1月に学校の離島体験で伊平屋島に行った際、初めて見たウスデークの美しさを歌に表現したという。東恩納さんは「民宿でカレーやバーベキューを食べて楽しかった思い出。中学生になっても琉歌を続けていきたい」と話した。第33回琉歌大賞のテーマは「旅」で、実行委員会事務局によると一般から318首、児童生徒から547首の合計865首の作品が寄せられた。表彰式は2024年2月に開かれる予定。

 その他の受賞者は次の通り。(敬称略)

【一般の部】

▽優秀賞 玉那覇功雄(西原町)、安藤順子(恩納村)
▽奨励賞 東江克行(宜野湾市)、比嘉道子(北中城村)、あさと愛子(那覇市)、上地和夫(糸満市)、中村しげ美(那覇市)、金城美代子(うるま市)、長浜利子(恩納村)、松井美代子(うるま市)、花城可盛(沖縄市)、大城幸子(糸満市)
▽入選 宮城盛吉(那覇市)、前原武光(うるま市)、古波蔵幸博(米ハワイ州)、新垣庸尚(宜野湾市)、伊波則雄(読谷村)、伊藝峯子(恩納村)、渡邊規矩郎(北谷町)、松田静子(恩納村)、玉城善勝(八重瀬町)、宮平喬(うるま市)
▽特別賞 仲村好子(宜野湾市)、金城初子(那覇市)、當銘ヨシ子(豊見城市)、當眞嗣長(恩納村)、比嘉恒夫(豊見城市)、津波松夫(南城市)

【児童生徒の部】

▽最優秀賞 山城結咲(ゆいか)(うんな中2年)
▽優秀賞 横山瑚春(こはる)(恩納小5年)、名城朱莉(しゅり)(安富祖小5年)、伊波華麗(さくら)、池原心寧(ここね)、新城瑠夏(るか)、渡邉日和(ひより)、新垣乃彩(のあ)、當山和子(わこ)、吉田らん(以上うんな中2年)、真栄城りこ(うんな中3年)、山城さくら(同)
▽入選 上原ありす(山田小4年)、永瀬なお(同)、河原あにた(同)、花城桜愛(れな)(恩納小5年)、マイケル・メドヴィドフ(同)、山城健琉(たける)(同)、伊藤美玲(安富祖小5年)、外間正己(同)、山本ひかる(仲泊小5年)、伊是名結芽(ゆめ)(安富祖小6年)、外間陽翔(はると)(同)、安田林檎、吉田兼晨(けんしん)、塚本旭、吉田凜生(りんご)、渡慶次美月、上原由彩(ゆあ)(以上山田小6年)、當山温舵(ながた)(仲泊小6年)、村岡志乃(うんな中1年)、安富祖穂(すい)(同)、浅尾恭輝(うんな中2年)、當山百花(ももか)(同)、町田麗奈(同)、山城美羽実(みうみ)(同)、新川浩ノ介(ひろのすけ)(久辺中2年)、浜元杏奈(うんな中3年)金城紫映(しえ)(同)

 (池田哲平)