琉球王朝の文化を再現し、首里城復興の気運を高めようと、首里城復興祭が2日に始まり、開幕を告げる「琉球王朝絵巻行列」が那覇市の国際通りを華やかに彩った。
行列は約400人。琉球国国王王妃行列を先頭に、中国の使者「冊封使」行列、それに伝統芸能団が次々と県庁前を出発した。今年の国王は知念大河さん、王妃は志喜屋佑衣さんが務め、それぞれ御轎(うちゅう)と呼ばれる乗り物に乗り、ゆっくり進んだ。
沿道には主催者発表で約2万2千人が集まった。南風原町の児童(4)は、行列で三線を奏でる祖父を応援。「かっこいい」と写真を撮っていた。
また、今年から一般参加を募った「いちゃりばちょーでー隊」も隊列に加わった。東京など4都県の観光客を含む約30人で、琉球のかすり模様の衣装を着てお目見え。三重県伊勢市の放射線検査技師の男性(59)は3日に開かれる尚巴志ハーフマラソンと合わせての参加で、「これまでイベントを見るだけだったが、歩いて参加できてうれしい」と声を弾ませた。
(宮沢之祐)