ゼブラ企業って何? 企業が「利益」と「社会課題解決」を両立するには? 那覇で議論


ゼブラ企業って何? 企業が「利益」と「社会課題解決」を両立するには? 那覇で議論 基調講演でインパクト投資の意義について語る社会変革推進財団の青柳光昌専務理事=7日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館講堂
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 経営支援や沖縄型のSDGs(持続可能な開発目標)推進などに取り組むうむさんラボ(うるま市、比屋根隆代表)は7日、利益と並行して社会的、環境的影響を生み出す「インパクト投資」と、社会課題解決と利益の両立を目指す「ゼブラ企業」を紹介するイベントを那覇市おもろまちの県立博物館・美術館講堂で開催した。

 基調講演した社会変革推進財団の青柳光昌専務理事は「経済システムだけでは社会課題を解決できない。社会的、環境的インパクトを生み出す企業への投資が重要だ」と強調した。

 今年1月にはインパクトスタートアップの成長と拡大を目的としたインパクトスタートアップ協会が設立され、9月現在約50社が加盟している。

 ゼブラ企業について、ゼブラアンドカンパニー共同創業者の田淵良敬社長が「急成長を目指すユニコーン企業と比較して、社会性と経済性を両立し、1社ではなく複数が協力して課題解決を目指す」と説明。

 「能力やコミュニティーなど多様な力を組み合わせてよりよい社会をつくることが重要だ」と述べた。

 パネル討論では、うむさんラボの比屋根代表、さびら事業推進統括担当の石垣綾音氏、ミオアンドカンパニーの三尾徹社長らも加わり、沖縄から社会的インパクトを生み出す可能性などについて語り合った。

(普天間伊織)