琉球バスと沖縄バスは乗務員不足や乗客数の減少を受け、16日から共同運行している路線の本数を北部地域を中心に減らすなどダイヤを改定する。対象は12路線。利用が多い通勤や帰宅の時間帯はできる限り本数を維持しながら、10路線で平日運行は計73本(往復換算)減便となる。
沖縄バスの名護出張所で乗務員不足が深刻化し、北部地域の路線を減便せざるを得ない状況になったという。琉球バスも乗客が減っている現状から、共同運行する路線を全体的に見直す作業に着手し、今回の改定につながった。
共同運行は同じ路線、系統がある両社が過度な競争を防ぐため導入している仕組みで、時間帯を調整するなどして運行している。
沖縄バスの担当者は「乗務員のなり手を見つけることが厳しい状況だ」と窮状を訴えた。琉球バスの担当者は「利用状況に合わせ不便をかけないようなダイヤにしている。理解いただきたい」とした。両社は「ニーズが高まればもちろん増便を検討する。引き続き利便性の確保に努めていきたい。社会情勢を見ながら適宜、見直していく」と話した。
一方、琉球バスは10日から主に中部―那覇の13路線のダイヤ改定も実施する。7路線で増便、5路線で減便するなど全体では1本増となる。それぞれホームページで案内している。(謝花史哲)