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那覇-高雄線が1月に再開 中華航空、台北線も増便へ


那覇-高雄線が1月に再開 中華航空、台北線も増便へ
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 中華航空は2024年1月1日から、新型コロナウイルスの影響で運休していた那覇―高雄路線を3年10カ月ぶりに再開する。同日から那覇―台北(桃園)の夜便も週4往復で追加する。これにより、同社の沖縄路線は週14便となり、週28便を運航していた19年の半数程度回復する。

 同社によると、直近3カ月の搭乗率は93%に上る。搭乗者の約8割がインバウンド(訪日客)で、沖縄は東京、大阪に次いで人気の都市となっている。24年は年間を通して85%(約30万人)の搭乗率を見込んでおり、今後、増便や新規路線の就航があった場合は、さらなるインバウンド回復が期待できる。

 高雄路線は月、水、金の週3便で、高雄を午後4時25分(現地時間)発で同7時に那覇に到着する。那覇を同8時に出て、高雄に同8時55分(現地時間)に着く。座席数は158席。

 同社は現在、台北路線を毎日1往復運航しているが、火、木、土、日で週4往復の夜便を追加で運航する。機体は台北を午後4時35分(現地時間)に発ち、同7時に那覇に着く。その後、午後8時に那覇を出て、同8時40分(現地時間)に台北着となる。座席数は180席。

 2019年は那覇―台北、台中、高雄、石垣―台北の4路線で週28便を運航していた。コロナ禍で21年は全便運休となり、22年10月に那覇―台北線を2年7カ月ぶりに再開した。

来年1月1日から高雄線の就航や桃園線の増便を発表した中華航空の黄光浩沖縄支店長(右)、岡野真旅客営業部長=12日、那覇市泉崎の琉球新報社

 県の統計では、外国人入域観光客数は、18年度の約300万人をピークに、新型コロナの影響を受けて19年度が約249万人に減少し、20、21年度はゼロとなった。

 22年度以降は水際対策の緩和や行動制限の撤廃などから、航空需要は回復基調にあるものの、那覇空港での地上ハンドリング業務や保安業務の人手不足の問題を抱えている。増便を望む声が多いが調整が難航している航空会社が多く、同社も増便の調整に約10カ月を要したという。

 黄光浩沖縄支店長は「航空需要は増える一方だ。地上ハンドリングや保安検査などと連携しながら、さらなる増便を進めていきたい」と話した。

 (與那覇智早)