「県産品みんなで創る島の価値」をテーマに第47回沖縄の産業まつり(同実行委主催)が27日、那覇市の奥武山公園と県立武道館で幕を開けた。県内の企業や団体393社が出展し、自慢のグルメや工芸品などを展示、販売する。初出展の事業者も多く、新たな商品や最新の技術を目当てに初日から多くの人が訪れた。29日まで。屋内展は午前10時~午後7時、屋外展は午前10時~午後8時。
内装デザインや看板設計などを手掛けるタム(糸満市・伊藝博社長)は、看板や案内表示をマグネットで付け外しできる新商品「ツケレルン 突き出し看板」をお披露目した。マグネットが付かない場所でも、付属の設置プレートをビスで留めて利用でき、県内の飲食店やキッチンカーなどで使用されている。誰でも簡単に組み立てられる“看板商品”の認知度アップを目指し、県外や海外への販路拡大も視野に入れている。
9240円(税込み)~と安価で、オンラインで購入し届いた当日に自分で取り付けられる。同社の眞玉橋篤管理部長は「簡単に付け外しができるため、台風で看板が飛ばされることもなく、スペースも取らない」とPRした。
元々はイベント事業が主要だったが、新型コロナの影響で売り上げが激減。コロナ禍を生き残るため、アクリルパーティションの開発、販売など新たな戦略に打って出た。
新たな事業として2021年に専門店「西崎ベース」を立ち上げた同社は、照明器具にマグネットでキャップを取り付け、好みの照明を演出できるダウンライトキャップなど新たな商品を次々と開発。西崎ベース単体の本年度の売り上げは、現時点で前年度比約1・5倍と好調だ。
眞玉橋管理部長は「産業まつりは普段出会えない人たちにも商品の魅力を知ってもらうチャンスだ」と意気込んだ。
(普天間伊織)