沖縄総合事務局は10月31日、2023年の県内耕地面積(7月15日現在)が前年比200ヘクタール(0・6%)減の3万6100ヘクタールとなったことを発表した。統計を取り始めた1972年以降、最小を更新した。荒廃農地の開墾による増加もあったが、農家の高齢化による離農や経営規模の縮小のほか、宅地への転用などで減少が上回った。
畑の種類別では、果樹や牧草以外の作物を栽培する普通畑が前年比0・4%減の2万7500ヘクタール、果樹や茶などを栽培する樹園地が前年と変わらず、1880ヘクタールだった。
一方、牧草地は0・7%増の6000ヘクタールとなった。総合事務局によると、飼料高騰を背景に八重山で牧草の自給を目指した荒廃農地の開墾があったことに起因しているという。
(玉寄光太)