県内の鶏卵相場価格が下落傾向にある。JAおきなわ(前田典男理事長)によると、鶏卵Mサイズの価格は15日現在、前月平均と比べると1キロ当たり20円安い300円。今年3月~5月にかけて385円だったが、半年で85円下落した。
一方、鶏卵相場価格は2022年2月当時、1キロ当たり147円だった。飼料価格の高騰などもあり、下落傾向にある現在でも当時と比べ2倍と高止まりしている。JAの担当者は「当時と同じ価格帯までの下がるのは現時点では難しいのではないか」と話している。
JAの担当者によると、昨年12月に県内で発生した鳥インフルエンザで3万207羽が殺処分され、鶏卵の供給量が減少したことでその後価格上昇が続いていた。
だが、高病原性鳥インフルエンザが収束して採卵鶏の飼育が進んだことや、全国的な相場の下落傾向を受け県内でも6月以降、相場価格が下落に転じた。
そのほか、冬場にかけて生産性が向上することで鶏卵の供給量が増加したことも要因の一つだという。
(玉寄光太)