東京商工リサーチ沖縄支店によると、2022年10月~23年9月の県内の分譲マンション契約実績(自社施工)は、回答企業18社の総計が1025戸だった。前年は19社1311戸で、今回の18社に絞って比較すると、前年の1200戸から14・6%減少した。与那原町や宜野座村、読谷村が調査開始の2013年以来初めて登場。同支店は地価の高止まりを受け、郊外に建設地が広がっているとの見方を示した。
ランキング1位は「ワイズマンション」シリーズを手掛けるエールクリエイト(那覇市)で、北谷町伊平や那覇市久米、上之屋などで計217戸を販売した。
建設地は那覇市が19カ所で最多。沖縄市、宜野湾市、北谷町などと続くが、調査で初めて確認された与那原町、宜野座村、読谷村を含め建設地は計13市町村と過去最多だった。
全体の戸数減少の要因について、同支店は地価や建築単価上昇がデベロッパーの開発を慎重にさせたことや、販売価格上昇による売れ行き鈍化を挙げている。 (當山幸都)