那覇市久米で建て替え工事が進んでいた那覇商工会議所の新施設「中小企業振興会館」が完成し、22日に落成記念式典があった。
今月4日から業務を開始しており、これまでの経営相談・支援に加え、那覇市のみならず県内の中小企業を対象にしたテレワーク推進、外国人材の育成などの支援拠点としても活用する。
旧施設は1966年に建設され、老朽化し耐震基準も満たしていなかったことや、会議室不足で業務に支障が出るなどの状況があり、解体と建て替えが決まった。工事中は市久茂地の琉球リース総合ビルに仮移転していた。
新施設は地上7階建て。1~3階を那覇商工会議所が使用し、4~6階はテナント、7階はコワーキングスペースとする。総事業費は約20億円。
同会議所の石嶺伝一郎会頭は式典で「中小・小規模事業者の支援拠点として新たな歴史を刻み、会員企業のよりどころとして地域に親しまれる施設に生まれ変わる。県経済の一層の発展に尽くしたい」と強調した。
(當山幸都)