prime

にぎわい取り戻す古都首里 文化継承へ地域連携に力<けいざい風水>


にぎわい取り戻す古都首里 文化継承へ地域連携に力<けいざい風水>
この記事を書いた人 Avatar photo 外部執筆者

 去る11月3日から5日にかけて「琉球王朝祭り首里(首里城復興祭)」が開催されました。「那覇ハーリー」、「那覇大綱挽」と並ぶ「琉球王朝祭り首里」は、那覇三大祭りの一つとしてこれまで多くの県民や観光客に親しまれてきました。

 琉球国王の正月参詣の行列を再現する「古式行列」は、今回6年ぶりに通常開催され、国王や王妃ら約250人の行列に加え、「各町旗頭ガーエー」や「獅子舞」、「子供エイサー」による迫力満点の演舞が県道29号線の龍潭(りゅうたん)通り(池端~鳥堀交差点)で華やかに繰り広げられました。

 2015年以降、来場者数の減少に加え首里城正殿の火災による中止や、新型コロナウイルスの影響で規模縮小を余儀なくされていたものの、「首里城復興基本計画」によるさまざまな復興イベントの開催により、今年の来場者数は7万人と大きく増加しました(琉球王朝絵巻行列含む)。現在の首里城正殿の工事現場には、実寸大のグラフィックが描かれ、26年秋の復元に向け、官民一体となった再建の取り組みが行われています。

 また、祭りを盛大に成功させるための地域連携にも力を入れています。運営母体である「首里振興会」と、「首里自治会連合協議会」を中心に、伝統文化の継承やふるさとへの誇り、後世につないでいく大切さを共有・共感することが原点になっているものと思われます。

 皆さんも、琉球文化が生まれた“古都 首里”の街並みを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 (沖縄銀行首里支店 支店長 渡嘉敷司)

この記事を書いた人
渡嘉敷司 沖縄銀行首里支店 支店長