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沖縄―福島定期便再開を 「うつくしま・ちゅらしま宣言」から20年、両県連絡会の取り組み強化へ


沖縄―福島定期便再開を 「うつくしま・ちゅらしま宣言」から20年、両県連絡会の取り組み強化へ うつくしま・ちゅらしま交流・福島空港利用促進連絡会の総会であいさつをする同会の菊地大介会長=28日、福島県の福島空港
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 【福島県で與那覇智早】沖縄、福島両県の交流促進に官民で取り組む「うつくしま・ちゅらしま交流・福島空港利用促進連絡会」の2023年度の総会が28日、福島県の福島空港で開かれた。総会は4回目で、福島県での開催は初めて。

 03年に締結した「うつくしま・ちゅらしま宣言」から20年が経過した節目を記念して両県の自治体や経済関係者ら約50人が参加し、沖縄―福島の定期航空路線の再開に向け、連携して取り組みを強化する方針を改めて確認した。

 協議会事務局は、23年度12月末時点の福島空港発着の国内チャーター便の運航実績について、全48便のうち沖縄路線が10便で最多を占めたと報告した。1月以降も那覇線が最多となる見込み。

 定期路線再開に向け、福島県による福島空港利用に関する旅行会社への補助事業や両県のメディアでの沖縄―福島チャーター便利用促進の取り組みの報告もあった。

 菊地大介会長(須賀川商工会議所会頭)は「両県でさらなる交流を深め、定期路線につなげたい」とあいさつ。下地芳郎副会長(沖縄観光コンベンションビューロー会長)は「まずは定期チャーター就航を進めたい」と話した。

 福島―那覇を結ぶ直行便の定期路線は、94年9月~2009年1月の約14年5カ月間、日本航空(JAL)グループが運航し、延べ約102万人が搭乗した。