沖縄本島北部で整備が進む新たなテーマパーク「ジャングリア」を運営するジャパンエンターテイメント(JE、名護市)の加藤健史CEOは3日、同市民会館で開催中のイベント内で市民向けに講演した。パーク運営を通した目標について「稼ぐ構造を地域につくり、さらには貧困の悪循環を断ち切る持続可能な事業にしていくことを目指す」と語った。
事業に取り組む動機に、今後の沖縄の伸びしろへの期待と社会課題解決への思いがあると言及。アジアの主要都市から4時間圏内にある沖縄は今後も観光客数が伸びていく可能性に着目する一方、「観光の課題」と「貧困の課題」に向き合うことに事業を進めていく上での「視点がある」と説明した。
その上で「パークで北部に集客することによって地域のブランド価値を上げていく。事業を通して稼ぐ構造をつくり、ザル経済からの脱却に取り組む。学校と提携することで高度な観光人材を育成することもできると思っている」と意義を強調した。
懸念される交通量の増加に関しては渋滞が予想される交差点の調査を進めていると説明。信号の新設や道路の延伸など改善に向け、「行政と協議を続けている」と話した。
2日開幕したDX(デジタルトランスフォーメーション)技術を活用したまちづくりを考える「TSUNAGU CITY2024 in NAGO」(名護市主催)で登壇した。
(謝花史哲)