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国内初、DiDiが沖縄で運転代行配車サービス 3月スタート


国内初、DiDiが沖縄で運転代行配車サービス 3月スタート DiDiアプリの運転代行サービスデモ画面=7日、那覇市の県庁記者クラブ
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 タクシー配車アプリ「DiDi」を提供するDiDiモビリティジャパン(東京都、和久山大輔社長)は、3月から県内限定で同アプリでの運転代行配車サービスを開始する。同アプリでの運転代行サービスの実施は国内初。

 7日、同社営業本部の鈴木邦彦マネージャーらが県庁で会見し、デモ機を使用して、代行依頼からマッチング成立までの流れを説明した。鈴木マネージャーは「人手不足の解決や飲酒運転の根絶が課題となっている沖縄で、交通インフラの価値向上に努めたい」と述べた。

 既存のDiDiアプリで目的地と現在地を指定するだけで近くにいる運転代行事業者を呼ぶことができる。AI(人工知能)を活用し、最も近い場所の車両とマッチングすることで待ち時間を大幅に短縮できる。

 決められた方面に向かうオーダーのみ配車する「帰庫モード」や、目的地に近いオーダーを自動的に配車する「連続配車モード」の導入で、運転代行事業者の業務効率化にも貢献する。

 売上管理やドライバー管理も専用システム上でできる。電話応対の手間を減らすことで人手不足解消にもつなげる。鈴木マネージャーは「AI配車プラットホームのノウハウを生かして、利用者と事業者双方の利便性向上を目指す」と述べた。

 3月のサービス開始に向けて運転代行事業者を募っており、現在までに約100社が加盟の意向を示している。利用料、サービス開始日は未定。 

(普天間伊織)