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八重瀬町カラベジプロジェクト 彩り豊かな食と生産者の接点 <けいざい風水>


八重瀬町カラベジプロジェクト 彩り豊かな食と生産者の接点 <けいざい風水>
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 八重瀬町は、ピーマン、紅芋、マンゴー、インゲン、オクラ、ドラゴンフルーツなどの農産物が県内トップクラスの生産量を誇る、農業の盛んな地域であり、2021年の農業産出額は35億円にも上りました。

 09年より八重瀬町商工会ではこれら彩(いろど)り豊かな農産物をカラフルなベジタブル、略してカラベジとネーミングし、カラベジプロジェクトと銘打ち、農産物を活用して地域経済の活性化に結び付けることを目指した取り組みを行っています。

 これまでの取り組みとして、09年にシンボルマークやブランドストーリーによるブランディング、10年に商品開発や推奨品認定制度の制定、さらには県内外で物産展の開催等を実施してきました。

 18年からは「カラベジファーマー認証制度」を開始し、農家における三つの独自基準(生産基準、安全基準、環境基準)を設け、土づくりや栽培管理、土壌流出防止など環境に配慮した持続可能な農業を目指してきました。現在は12農家がその認証を受けています。また、料理教室や農業体験など、生産者と消費者の接点づくりにも取り組んでいます。

 今後は、カラベジファーマー、カラベジ加工品の推奨、カラベジを使ったメニューを提供する飲食店等でブランドコミュニティを構築し、農業と地域の連携をより強くするという展望があります。この活動が田園と都市が調和するまち、八重瀬町のさらなる発展につながることを期待しています。

この記事を書いた人
新田 達郎 沖縄銀行 八重瀬支店支店長