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沖縄県民の金融リテラシー 「家計の黒字化」が重要 <けいざい風水>


沖縄県民の金融リテラシー 「家計の黒字化」が重要 <けいざい風水>
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 「お金の知識と判断力」を表す「金融リテラシー」という言葉をご存知ですか? 金融広報中央委員会(事務局・日本銀行)が行っている2022年の金融リテラシー調査で沖縄県は、19年に続き全国最下位となりました。全国と比較した沖縄県の特徴として、消費者ローンの利用が多く、期日の支払いが遅れがちで、緊急時の備えが不十分、また金融トラブル経験者の割合が高い傾向にあります。

 家計収支の基本を「収入―固定費―生活費=貯蓄(黒字)か借入(赤字)」ではなく、「収入―貯蓄―固定費=生活費(黒字の範囲)」とすることで、緊急時の備えが可能です。また、支払い期日の遅れは個人の信用情報に傷がつき、将来、必要な契約が不成立となる場合もあります。

 政府の推奨する「貯蓄から投資へ」のスタート地点に立つためにも、家計の黒字化を目指すことが重要と言えます。

 スマホの登場、キャッシュレス決済の普及、成人年齢の引き下げなど、これまでよりも多くの場面や世代で高い金融リテラシーが求められるようになりました。経済的に自立し、より良い生活を送るために、なるべく早い段階で「家計管理の習慣化」を意識し「生活(将来)設計を立てる」ことが重要です。

 22年度から高校の家庭科授業において金融教育が必修化されました。

 金融広報中央委員会は公式サイトで、世代に合ったお金にまつわる動画や教材を無料公開しています。ぜひ参考にされてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人
仲里 直子 沖縄銀行ローンFPステーション北谷店店長