prime

税理士記念日 松沢玲子(沖縄国税事務所長) <仕事の余白>


税理士記念日 松沢玲子(沖縄国税事務所長) <仕事の余白> 松沢玲子
この記事を書いた人 Avatar photo 外部執筆者

 私にとって予想外の寒さに驚いた沖縄の冬。暦の上でも春となり、暖かい日が多くなってきました。各地の桜まつり、プロスポーツのキャンプなど、夏場だけではない沖縄のにぎわいを感じています。

 今月16日、いよいよ確定申告がスタートしました。スマホ申告の普及もあって多くの方々が申告を終えています。

 昨年、沖縄県の人口が、復帰後初めて減少したというニュースがありましたが、沖縄県の確定申告件数は、昨年(2022年)分を含め24年連続で増加しています。コロナ禍を経て拡大基調にある景気とあいまって、今後もこの傾向が続くことが想定されます。他県にはないこのような状況に対し、税務署や市町村職員のみの対応では困難な面もあり、青色申告会はじめ関係民間団体の皆さまとの連携が不可欠になっています。

 中でも税理士会の皆さまには、本来業務が繁忙を極める中、申告会場での相談対応や、電話相談センターへの会員の派遣、さらには税理士記念日のイベントとして、明日2月26日県内8カ所で「税に関する無料相談会」を開催するなど、多方面でご協力いただいています。

 コロナ禍で希薄になったと言われる人と人とのつながりですが、官民の垣根を越えたところでも「ゆいまーる」の精神がしっかり受け継がれていると感じています。今後も、この沖縄の強みを生かして「事業者のデジタル化の推進」、「女性活躍社会の実現」など山積する課題に、手を携え果敢に取り組みたいと考えています。