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2~3月の沖縄観光客数の予想147万人 スポーツイベントや春休み需要で前年比「増」見込み


2~3月の沖縄観光客数の予想147万人 スポーツイベントや春休み需要で前年比「増」見込み プロ野球キャンプで選手たちに熱視線を送るファンたち=2月3日、宜野座村野球場
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は28日、2~3月の入域観光客数が前年同期比8・1%増の147万4千人になるとの見通しを発表した。国内客は、県内各地のマラソン大会やプロ野球・サッカーキャンプなどのスポーツイベントの開催や春休み需要などから、好調に推移すると見込まれる。海外客も、空路入域客がコロナ前の7割弱の水準まで回復する見通し。

 2023年度(23年4月~24年3月)としては、前年度比24・6%増の844万2千人になる見込み。国内客が723万1700人、海外客が121万300人の内訳となっている。

 2月の国内客はコロナ前とほぼ同水準の55・8万人を見込む。2度の3連休周辺を中心にプロ野球・サッカーキャンプの旅行需要から、空路客は好調に推移する見込みとなる。海路は2千人。

 海外客は、2月10~17日の春節の期間を中心に台湾や韓国路線が好調だが、中国本土(上海・北京)路線の需要が低調なことから、9万6千人とする。海路は8回の入港から、3万人の見通し。

 3月は春休み需要が堅調なため、国内空路客はコロナ前と同水準の65万人を見込む。海路は8千人。

 海外空路客は9万5千人で、海路は香港や上海などから計15回のクルーズが予定されていることから、3万5千人となる見込み。

 OCVBは合わせて、春節期間中の中華圏などからの搭乗実績が、予約調査時の3万1千席から7%増の3万3千席となったと発表した。内訳は台湾49%、韓国28%、香港15%、中国8%。中国からの旅行客は予約時比38%増で、個人旅行の増加による手配の間際化が進んでいるとした。

 (與那覇智早)