prime

未来へのエール 小島博子 EGLOKINAWA代表取締役社長 <仕事の余白>


未来へのエール 小島博子 EGLOKINAWA代表取締役社長 <仕事の余白> 小島博子
この記事を書いた人 Avatar photo 外部執筆者

 長く仕事を続けていると、社外でいろいろな役職を依頼されることがある。なぜ私に、と思うこともあるが、基本的には断らない。歴代の知事たちのトップセールスに同行して、海外の旅行会社や航空会社を回り沖縄への送客をお願いしたことも、社外の役職を引き受けたからで、良い経験になった。

 旅行業界は、予期せぬパンデミックで大きな打撃を受けた。リスクに弱い仕事だということが露呈し、コロナ禍が終わっても、働き手は戻らず、新たな就業希望者も少ない。旅を演出する旅行業は夢のある楽しい仕事である。インターネットの普及で、自身で旅を手配する方も増え、旅行業に未来はあるのかという見方もある。

 しかし、旅に出るなら、旅行会社に任せたいというお客さまは確かにいる。そうである限りは、旅行業に未来はあると思う。これからも微力ではあるが、夢を持ってこの仕事に就く人を応援したい。主婦でも、小さな子どもがいても、諦めずに挑戦してほしい。挑戦すれば、きっと道は開ける。そろそろ世代交代も意識する年齢にもなり、いつまでも第一線とはいかないが、挑戦する気持ちは持ち続けたい。私が頑張ることが、後に続く人たちの未来へのエールになることを心から願っている。

 つたない文章を毎回読んでいただいたが、今回が最後となる。旅行業に就いてからこれまでのことを振り返る良い機会となった。このようなチャンスをいただけたこと、読んでいただいた皆さまに感謝を申し上げたい。